現代の日本は、高齢化社会を超えた「超高齢化社会」に突入しました。
つまりは、若者の人口と高齢者の人口がアンバランスになってきたんですよね。
高齢者が元気なことは素晴らしいことですが、それと同時に「現代ならではの高齢者問題」も増えつつあります。
昔の日本人は近所付き合いが親密だったので、現代ほどは「問題」になることはなかったんですけどね。
しかし、残念ながら時代は変わりつつあります。
それでは最初に、「高齢者に関する問題」から確認していきましょう!
介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
高齢者に関する問題
高齢者に関する問題は以下になります。
- 独居問題
- 認知症の進行
- 老老介護
- 認認介護
上記以外には、「孤独死」の問題もあります。
お気の毒な話ですが、誰にも気づかれないまま亡くなるのが「孤独死」ですね。

それでは、上記の「高齢者に関する問題」を1つずつ見ていきましょう!
独居問題
現代の日本には一人暮らしのお年寄りが大勢います。
誰も話す人がいなくて、食事も一人でしてる高齢者は珍しくありません。
高齢者の一人暮らしの要因に「高齢化・核家族化」等がありますが、その流れは止められそうにないのが事実です。

社会活動への参加や趣味活動の参加など日常的に人との関わりがなくなって、生きる希望をなくす高齢者の方もいます。
認知症の進行
現代の日本では、70歳以上の高齢者の方の「7人に1人」が認知症だと言われています。
高齢者の認知症が進む要因としては、「自分で思ったことできない自信喪失」や「配偶者を亡くしての喪失感」等があります。
認知症の症状には以下があります。
- 同じものを何個も買う
- 食事するのを忘れる
- お風呂に入るのを忘れる
- 近隣住民とのトラブルが増える

家族と一緒に住んでる高齢者は些細な変化に気づいてもらえますが、一人暮らしの方ではそれも難しいんですよね。
老老介護
老老介護とは、高齢者が「高齢者の介護」をすることですね。
今、この老老介護が社会問題になりつつあります。
70歳の方が、年齢の近い配偶者の方を介護したり、95歳の両親を介護したりすることが老老介護ですね。
ちなみに、老老介護は「ろうろうかいご」と読みますよ!
介護してる方が疲れる
老老介護の問題点は至って単純です。介護してる方も高齢者なので、日に日に疲れてくるんですよね。
自宅でする介護は重労働ですので、それも当然ですよね!
そうしてるうちに、「介護疲れ」で介護者の方が病気になったり倒れたりするんですよね。
となると、どちらも介護してもらわないといけなくなるですよね。
ご主人の介護をしていた奥さんが病気になって「介護ができなくなった」と、言って相談に来られる方もいます。
早めに相談しもらえたら、「奥さんをお手伝いするための介護情報」を提供をできたと思うと残念です。
認認介護
老老介護が時間の経過と共に、「認認介護(にんにんかいご)」になるケースも増えつつあります。
認認介護とは、認知症が「認知症を介護」することですね。
食べることを忘れ低栄養になっていたり、排泄の後始末がわからず衛生的に良くない状態になっていたりすることもおおいですね。
想像できると思いますが、こちらは老老介護よりもかなり状況が悪化する可能性が高まります。
亡くなったことすら分からない
認知症の奥さんが、ご主人さんの介護をしていました。
ある日、奥さんが近所の方に「主人がもう3日も動いてないんだよね」と言います。
ご近所の方が心配になって様子を見に行くと、すでにご主人さんは亡くなって数日たっていたそうです。
高齢者問題の対策
高齢者問題の対策は以下になります。
- 介護サービスを利用する
- 施設を検討する
高齢者の方が家族と同居するのが「いちばんの解決方法であり対策」なのですが、現実的には厳しいですもんね。
介護サービスを利用する
適切な介護サービスを受けるために、まずは地域包括センターで専門家の方に相談して下さい。
要介護認定を受けてない方は、それについても一緒に相談しましょうね!
施設を検討する
お家で介護することを否定する訳ではありませんが、そのキツさは誰よりも私が理解しています。
今は昔と違って色々な施設があるので、「介護施設を利用」することをオススメします。
高齢者の問題は早めに準備しておくことが肝要です。

その時になっての「急な対応」では、できることも限定されてしまいますからね!