【要注意】高齢者の食欲不振の原因と予防をケアマネが解説!

高齢者

美味しい食事は、人を幸せにしてくれます。

しかし、高齢者になると「今まで美味しいと思ってた食事」が、次第に美味しく感じなくなる傾向があります。

 

食べ物を美味しいと感じられなくなると、人は食欲がなくなっていきます。

つまりは、「食欲不振」ですよね。

 

まさじろ
まさじろ

「夏バテで食欲がないんだよね」と、若い人でも暑い時期に一時的に食欲が低下することはあります。

 

しかし、若い人の食欲低下は、涼しくなるにつれて次第回復していきます。

高齢者の食欲不振は一時的なものだとは限らないので注意が必要なんです。

 

高齢者こそ、食欲不振にならないように、予め対策することが大事なんです。

それでは最初に、「高齢者の食欲不振の要因」から確認していきましょう!

 

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!

【よちる・保有資格】

  • ケアマネジャー
  • 介護福祉士

 

高齢者の食欲不振の要因

味覚の低下

高齢者の食欲不振の要因の1つ目は、「味覚の低下」になります。

味を感知するセンサーの役割である「舌」の働きが、高齢者になるにつれて鈍ってくるからですね。

 

下の働きが鈍ると、今まで美味しいと思っていた食べ物が、美味しく感じなくなります。

その結果、食欲不振に繋がります。

 

運動不足

高齢者の食欲不振の要因の2つ目は、「運動不足」になります。

高齢者になると外出する機会が減ったり、行動範囲が狭くなったりします。

 

活動量が減ることでお腹が空きにくくなります。

「動いてないからお腹が空かない」と言う高齢者はたくさんいます。

 

よちる
よちる

あとは、腸の蠕動運動と筋肉が低下して、便秘になりやすくなります。

 

精神的なもの

高齢者の食欲不振の要因の3つ目は、「精神的なもの」になります。

近しい人との死別や喪失感・孤独感・施設入居などの、「生活環境の変化」で食欲が湧かなくなります。

 

あと、高齢者になると噛む力が弱くなり、食事に時間がかかります。

食事イコールきついこと・不安なことになってしまうと、食べようという気持ちがなくなてしまいます。

 

口腔内の問題

高齢者の食欲不振の要因の4つ目は、「口腔内の問題」になります。

高齢者になると唾液の分泌量が低下します。

 

唾液が減ると口腔内が乾いて舌苔ができやすくなり「味を感じにくく」なります。

また、入れ歯が合ってなく、噛むことができない、噛むと痛みがあるなどの問題もあります。

 

飲み込む力が低下すると、食べ物が食道に行かず、肺に入ってしまい誤嚥性肺炎になる高齢者も多いです。

よちる
よちる

上記以外では、薬の副作用や認知症の可能性もあります。認知症になると「食べ物を食べ物」として認識できなくなるです。

 

高齢者の食欲不振の予防

口腔内を清潔にする

高齢者の食欲不振の予防の1つ目は、「口腔内を清潔にする」になります。

毎食後の「歯磨き・義歯の洗浄など」をしっかり行うことで、食欲不振が予防できます。

 

また舌苔を取り除くことで、味を感じやすくなります。

高齢者は口腔内が乾燥している人が多いです。

 

唾液は、消化作用や自浄作用などの大事な働きがあります。食事前の口腔体操なども有効です。

 

適度に体を動かす

高齢者の食欲不振の予防の2つ目は、「適度に体を動かす」になります。

身体を動かすとお腹が空くので、適度に散歩などをすることも大事ですね。

 

しかし、高齢者の方には、関節痛や腰痛などの持病を持っている人が多いんですよね。

よちる
よちる

ですので、本格的に身体を動かす前に、リハビリの専門家やかかりつけ医などに相談することも大事ですよ。

 

規則正しい生活をする

高齢者の食欲不振の予防の3つ目は、「規則正しい生活をする」になります。

規則正しい生活を送り、決まった時間に食事をします。

 

繰り返すことで、体が食事の時間を覚えていき、それが食欲不振の予防につながります。

1回の食事量が少ない人は食事の回数を増やしたり、摂取量が少ない時は間食や補助食品を活用しましょう。

 

食事形態を検討する

高齢者の食欲不振の予防の4つ目は、「食事形態を検討する」になります。

高齢者の方は飲み込む力が低下したり、噛む力が低下します。

 

食べやすいように柔らかくしたり、小さく切ったりして工夫しましょう。

よちる
よちる

安全にと安全を優先することで、ペースト状の食事にしたりすると、見栄えが悪くなにを食べているかわからないので、それで食欲がなくなる方もいます。

 

体験談:心の問題が身体の問題になる

1年ほど前のお話しになります。

私が担当している高齢者の方の食事量が突然減りだしたんです。

 

心配になった私は何度かその方とお話しをしましたが原因は分かりません。

そうやって原因不明のまま3日が経過しました。

 

娘さんが最近こないと悩む

その翌日も軽い会話を交わしていると、その高齢者の方がボソッとつぶやいたのです。

「最近、娘が会いにこない!と。

 

それから数日して、「その方の体調が良くない」との情報が私に届きます。

食事内容を見直しましたが、あまり変わりはありません。

 

娘さんに連絡

娘さんに電話をして、「一緒に食事をしてもらうよう」に頼んでみました。

快く提案を受け入れてくれたので、本人さんと娘さんとゆっくり食事ができる環境を作りました。

 

帰り際に娘さんが、「今日は全部食べましたよ!」と嬉しそうに言ってくれました。

「心と身体は密接につながってるんだなあ!」と良い勉強になりました。

 

ご家庭の状況があるので強くは言えませんが、なるべく「一人で食事をしない」のも食欲不振の予防に最適ですね。

よちる
よちる

一人での食事は高齢者じゃなくても、そこまで食が進みませんもんね!