あなたが持つ介護の仕事イメージってどんなものですか?
介護の仕事は、大変だから「現代の3K」って言葉もありましたよね。
- キツイ
- 汚い
- 給料が安い
自分の働いてる業界なので、あまり悪くは言いたくないのですが、これ、実は全部当たってます。大正解!
しかし、介護の仕事を長く続ける人は多いです。「何でだか分かりますか?」
それは、介護の仕事は「感謝の気持ち」と「感謝の言葉」が貰えるからです。
利用者さんからの「ありがとう!」の言葉だけで、私たち介護人の心に「火が灯る」んです!
それでは最初に、「介護の仕事内容」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「よちる」がシンプルに解説しますね!
【よちる・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
介護の仕事内容
介護の仕事内容を知ってもらうために、デイサービスの1日の流れを見ていきましょう!
デイサービスとは、自宅で生活する人が利用する介護サービスになります。
8:30~
朝礼の後、介護用の車で利用者さん(3人~4人)のお迎えに行きます。
利用者さんを送り迎えしてるときに、「他愛もない会話」をするのが楽しかったりします。
9:30~
デイサービスに到着したら、まずは利用者さんに落ち着いてもらうために「美味しいお茶」を飲んでもらいます。
その後、落ち着いたら「血圧・体温・脈拍」を測定します。
血圧が高い人・体温が高い人等は、お風呂に入れないんですよね。
10:00~
血圧・体温に問題のない利用者さんはお風呂に入ります。
利用者さんがデイサービスで、イチバン楽しみにしているのは「入浴の時間」になります。
ですので、本当に喜んで下さいますよね。
ただし、実際に湯船につかれる時間は「5分~10分」なんですよね。

もう少し長く入れてあげたいんですが、体調の面等を考慮すると長くは入ってもらえないんですよね。
12:00~
食事の前に、飲み込みを円滑するための「お口の体操」を行います。
その後、食事となります。
自分で食べられない方には、食事のお手伝いをします。
利用者さんの食事量を記録するのも大事な仕事になりますよ。
13:30~
身体を動かすために、体操をしたり、レクリエーションをします。
ここで利用者さんに如何に楽しんでもらえるかが介護スタッフの腕の見せ所になります。
最近の流行りは、「カラオケ」だったりします。
デイサービスの体験利用のときに、「カラオケあるんですよね?」なんて普通に聞かれますからね(笑)
カラオケが好きなスタッフは、ここぞとばかりに美声を響かせてますよ。
当然ですが「歌ってよ!」と頼まれたときだけですけどね。

私はカラオケがあまり得意ではないので、タンバリンとカスタネットをリズムよく叩いて盛り上げてますよ!
15:00~
15時はおやつの時間になります。
コーヒーや紅茶などの好きな飲物を選んでもらいます。
ちなみに、後でおやつを頂けることもあります(笑)
甘いものが好きではない利用者さんもいますし、お腹が一杯で食べられない利用者さんもいるからですね。
「後学のために味の確認をする」という名目でおかしを頂いてますが、普通に美味しいですよ!
16:00~
利用者さんをご自宅までお送りします。
17:00~
送迎が終了したら、掃除や介護記録の記入をします。
終礼が終わったら「本日の業務は完了」となります。お疲れ様でした!
介護の仕事の実態
介護の仕事の実態は、さきほどの3Kに照らし合わせると理解しやすいですね。
- キツイ
- 汚い
- 給料が安い
- その他
キツイ
介護は肉体的にキツイ仕事だと思います。
利用者さんを移動させるときに、中腰になることも多いですし。
抱き抱える必要のある利用者さんもいるので、特に「腰」がキツくなります。
汚い
たまに、利用者さんの排泄物の処理をすることがあります。
「排泄物!」と聞くと、誰もが最初は驚きます。
しかし、慣れたら「何てことはない」ですね。
ただ、慣れるのに少し時間はかかりますよね。
使い捨ての「プラスチック手袋」がありますので、それを使って処理してますよ!
給料が安い
給料の実態に関しては、「それぞれの会社や施設」によって異なります。
「市町村」「大きな社会福祉法人」だと、驚くほど高待遇の介護施設もありますよね。
その他
- 大声で叫ばれる
- 食事介助をしても、食べずに吐き出す
- トイレに誘導しようとするが、行かないと拒否
- 叩かれたり、つねられたり、食事を投げつけられたリ
上記のような方も、たまにいらっしゃいます。
しかし、「病気がそうさせている方」がほとんどです。
なので、これも今では何とも思いません(笑)
大変だけど「介護」が好きな理由!
私は、「生まれ変わっても、また介護の仕事がしたい」と本気で思っています。
その理由を紹介しますね。
- 「ありがとう!」の感謝の言葉
- 人の役に立てること
- 信頼されることに幸せを感じる
「ありがとう!」の感謝の言葉
仕事なので当然なのですが、私が一生懸命に利用者さんを介護していると「本当にありがとうね!」と言ってくれる方がいます。
病気や加齢で誰かのお世話にならないといけない。本当はトイレなんて誰のお世話になることなく、自分で行きたいと思ってるはずです。
そんな中でも「ありがとう」「あんたがいてくれてよかった」と言ってもらえます。
何かをしてあげると、それに対して感謝をしてもらえるのが「介護の仕事」の最大の魅力なんですよ!
人の役に立てること
介護職を始めた頃、友達に「介護職は、私の天職だよ。私が何かすると感謝される」と話したことがあります。
大変なことも多いけど、介護職をやめようと思ったことはありませんでした。
「人の役に立っていることが自体」が私の自尊心を高めてくれます。
私が介助したことで、利用者さんが元気になったり、できることが増えると「介護の仕事をしてて良かった!」と本心から思えます。
利用者さんのことを考えて一生懸命に仕事をすると、利用者さんは私を信頼してくれます
信頼されることに幸せを感じる
心無いスタッフの言葉に傷ついた利用者さんがいました。
「もう、2度とデイサービスには行きたくない!」と頑なでした。
しかし、私がその利用者さんのご自宅にお伺いし、話をしているうちに「あんたがそこまで言ってくれるなら、またデイサービスに行ってもいいよ!」と言ってくれたんです。
その利用者さんを迎えに行くと、本当に素敵な笑顔で私を迎えてくれますね。
人と人が繋がる仕事だから好き!
こういう体験をする度に介護の仕事が好きでたまらなくなります。
どの仕事もそうですが、仕事には嫌なこともあります。
しかし、私のいる介護の世界では、利用者さんから「こんな素敵なプレゼント」が貰えるんです。
だから、私は色々あるけど介護の仕事が天職だと思っています!

私が好きな介護の仕事を、あなたも好きになってくれたら嬉しいです!